大久野島 2017-08-20

タブクリアです、こんにちは。

少し前のことですが、広島県の大久野島に行ってきました。

ここは、野生のウサギと触れ合える、ということで、近年外国人を中心にとても人気のあるスポットです。「野生」と言っても、いわゆる野兎ではなく、繁殖したものだそうです。(島外の小学校で飼われていたウサギ島が島に放され、そのまま繁殖したという説が有力とのこと)

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↑餌を食べるウサギ。餌は持って行かなくとも、他の観光客があげた餌の残りがそのままあったりするので、それをあげれば餌やり体験は可能。

一方、この島は、第二次大戦中まで、化学兵器(毒ガス)の製造拠点があったことでも知られ、「地図から消された島」とも言われています。

毒ガスの研究・開発・製造については軍事機密でしたから、戦時中はこの島は地図から消されていたわけです。GoogleMAPで世界中の地図や航空写真が見れる今の時代から考えると、信じられない話ではありますが…。今のウサギは、当時の動物実験用に飼われていたものの子孫だ、という説も語られてはいますが、実際は違うようです。

毒ガス製造についての歴史については、島内に資料館があるので、そこで詳しく知ることが出来ます。広島市の原爆資料館と合わせ、加害と被害、両方の歴史を知るのも有意義かと思います。(同じ広島県内とは言え、結構距離は離れています、両方見学したいという方はご注意を)
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↑毒ガス資料館そばにある、毒ガス研究所の跡地。
 
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↑発電所の跡地(老朽化しているため中に入れない、外からの見学のみ)。毒ガス製造工場へ電力を供給していた。

当日は天候も良く(暑いぐらい)快適だったのですが、何しろ滞在時間が限られてしまい、駆け足での見学になってしまったのが残念です。

帰りの列車の時間が決まっていたので、島からの帰りの船を遅らせるわけにはいかなかったので。と言うのも、最近はちょっとした国際観光地となっており、日本人、外国人を問わず訪れる人が急増しています。実際、私たちが行った日も、欧米系、アジア系問わず外国人の観光客の姿が目立ちました。中には、どこで手に入れたのか、ウサギのためにわざわざ白菜を丸々一個持ってきていた外国人カップルも…。

島への船は、フェリーと休暇村(島にある宿泊施設)の客船の2種類があるのですが、フェリーはともかく、客船は定員がそれほど多くないので、ギリギリに港に行くと、希望の便に乗れない可能性もあります。実際、私たちの乗った便も、列の最後尾のほうの人たちは乗れず、次の便になってしまいましたので。

当初は、平日に休暇を取って行くことも検討したのですが、観光地ということもあり、平日は船便が少なくなります。

つまり、平日に行くと、観光客は休日ほど多くはないが、船便が少なくて行くのに難儀し、土休日に行くと船便は多いものの、利用客も多くて、早めに並ばないと希望の便に乗れなかったりするので、なかなか難しいところですね。

とは言え、次に行くとしたら、上手く時間を作って、もう少し滞在時間を増やしたいですね。レンタサイクルで島を一周したり(大きな島ではないので、歩いてでも可能)、ちょっとした山登りをして島の頂上に行って瀬戸内海を一望したりなど、いろいろ出来ることがあるみたいです。

色々な旅行サイトにも、いろいろと詳しい情報がありますので、興味がある方は出掛けてみてはいかがでしょうか。

それでは。


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