環状交差点 2015-05-06

タブクリアです、こんにちは。

 

少し前のニュースで気になっていた場所に、先日行ってきました。
環状交差点(ラウンドアバウト)です。

 

環状の交差点というと、元々「ロータリー」というものがありますが、これは、交通の優先権がその場所によって異なっています(原則は「左方から進入してくる車が優先」)。

 

ラウンドアバウトは、優先権が必ず「環状部分を走っている車」にあります。なので、環状部に進入する際、環状部分を走っている車があれば、待ってから進入することになります。

 

昨年9月に道交法が改正され、全国で20箇所ほどで運用が始まりましたが、東京周辺では、多摩市にあるものが唯一だそうです。(徐々に増やしていく方針で、ウィキペディアによると、今年3月現在で全国で42箇所とか)

 

具体的な場所を調べると、小田急・京王線の永山駅と京王線の聖蹟桜ヶ丘駅の間にあるようで、私の自宅からもそれほど遠くないので、散歩を兼ねて行ってきました(さすがに最寄り駅までは電車です…)。

 

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↑「この先環状交差点」の注意標識。

 

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↑昨年新たに制定された青い規制標識「環状の交差点における右回り通行」が2つ付いている。元々、黄色い標識(警戒標識)で「ロータリーあり」はあったが、青い標識は新たに作られた。

 

実際に行ってみると、それほど交通量の多くない、住宅地の中の交差点だからこそ導入できた、という印象です。交通量が多いと、やっぱり信号がないと厳しいかなと。

 

ここ以外で導入された場所を見ると、地方都市の街中など、交通量がそれほど多くない場所がほとんとなので、都市部、地方を問わず、交通量が多い道路には向かない作りの交差点だということがわかります。

 

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↑環状部は右回りで通行するため、すぐ右の道路に入りたい場合も、いったん左折してぐるっと回ることになる。

 

永山駅から交差点を経て、聖蹟桜ヶ丘駅方向に歩いたのですが、交差点をわざわざ見に行く物好きは私ぐらいかな、と思っていたところ、意外なことに、明らかに遠方から来たと思われる人たちが結構いました。それも、パンフレットのようなものを持ったカップルが目立つ。

 

聖蹟桜ヶ丘の駅に着いてわかったのですが、まさに私が歩いてきた、交差点から駅までの道が、有名アニメ映画の舞台になっているようです。

 

私もこの作品は観ていて、この近辺が舞台だという程度の知識はあったのですが、
まさか自分が歩いてきた場所そのものが舞台になっているとまでは知りませんでした。

 

言ってみれば、デートスポットだったわけですね。カップルが多かったのも頷けます。

 

多摩市のHPに駅から交差点までのガイドマップがありますし、同じものを駅近辺のコンビニでも配布しているようです。(皆、このガイドマップを手に散策していたようです)

 

道中に小さな神社があるのですが(本当に小さい)、カップルが立ち寄っていましたので、調べてみると、ここも有名なスポットみたいです。

 

私としては純粋に交差点を見に行ったのに、多くの人は全く別の視点で同じ場所を訪問している、というのが、なかなか興味深い出来事でした。

 


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